一般的に平屋住宅が高いといわれている理由として、2階建て住宅と比べると広い土地が必要になる点や、建築費が割高になる点などが挙げられます。2階建てであれば、部屋を増やしたい場合に建物の面積を上に増やせるため、土地の面積を広げる必要はありません。しかし平屋住宅の場合は、同じ延床面積を確保しようとすると横に増やさなくてはならないため、その分土地面積が必要になります。
また住宅を建てる際には、土地に対して建物を建てられる面積の割合である建蔽率(建ぺい率)が決まっています。土地全体に建物を建てられるわけではなく、建蔽率が50%の地域なら、延床面積の約2倍以上の土地面積が必要になるのです。さらに土地の購入費が上がるだけでなく、住宅の建築費は屋根や外壁、基礎部分が大きな割合を占めており、横に広がる平屋では屋根や基礎部分の面積も大きくなり、2階建てよりも建築費が上がりやすくなるでしょう。