造作洗面台の一番のメリットは、完全オリジナルで自由に設計できること。既製品と違い、設置場所に合わせて設計・デザインしていくため、デッドスペースのないぴったりサイズの洗面台を造ることができます。

カウンターの材質や高さ、洗面ボウル、鏡、水栓、照明、タイル、収納など、さまざまなパーツや、使う素材・色などが選べるので、お部屋の雰囲気に合った唯一無二のデザインを選ぶことができます。

毎日使う洗面所、家族構成や生活スタイルによって求める機能は人それぞれです。 収納を増やしたい、同時に使えるように二つ洗面ボウルが欲しいなど、ご自身の生活に沿った機能面や利便性を備えた洗面にすることができます。

工場で大量生産される既製品と比較すると、それぞれのパーツを組み合わせて作る造作洗面台はどうしても費用が高くなりがちです。こだわりたい方は、事前にしっかりと資金計画を練っておきましょう。

完全オリジナルのため、既製品のように事前にショールームで実物を確認することができません。完成してから「イメージと違った！」とならないよう、完成イメージ図や似た施工例などでしっかりと確認しましょう。

洗面ボウルとカウンターの部分が一体化されていない造作洗面台の場合、継ぎ目に汚れが溜まりやすくなってしまいます。また、洗面ボウルと水栓の相性が悪いと水が想像以上に飛び散ってしまうことも。お手入れのしやすさにも目を向けて各パーツを選びましょう。

造作のような見た目と機能性を持ちながら、手の届きやすい価格の既製品もあります。完成された既製品よりも色や柄、サイズのバリエーションが豊富で、お家のインテリアに合わせて好みのカスタマイズが可能です。造作洗面台に比べると自由度は低くなりますが、選択肢やオプションの幅が決まっているため、パーツを一から選んでいく手間が省けます。また、メーカーならではの視点が反映されており、傷に強く、継ぎ目に汚れが溜まりにくいなど、お手入れのしやすさも魅力のひとつです。

二つの洗面をシンメトリーに配置したブルックリンスタイルの手洗い。家族が並んで使うことができる便利な空間です。壁面のタイルが爽やかな印象。

デザイン性の高いタイルと置き型の洗面ボウルが特長的な手洗い。ミラーの形や位置を自由に決められるのも造作ならではです。玄関に設置することで、帰ってすぐの手洗い習慣が身に付きます。

造作ならではの使いやすさと風合いがあるナチュラルな洗面。おしゃれな照明が木目調のカウンターと相まって温かみのある空間に。

三方が大判のタイルに囲まれたインパクトのある洗面。シックな色合いがホテルライクな空間を演出。間接照明が手元をやわらかに照らします。

木目のぬくもりを感じられる落ち着いた色合いの造作洗面。上部の窓が空間全体の明るさを保ってくれます。石目調のカウンターと見せるタイプの収納がアクセントに。

コンクリート調のクロスがアクセントになった洗面化粧台。ニッチを設けることで収納やディスプレイとして活躍します。ミラー裏も便利な収納スペースになっています。

毎日使う洗面台。家族が毎日気持ちよく過ごせるように、素材やデザインだけでなく生活動線や機能性、ライフスタイルなどを含めて設計していく必要があります。世界にひとつだけのオリジナルの洗面台を作りたい方は、建築士にぜひ相談してみましょう。

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