クロスの特徴
豊富な色やデザインがある「クロス」。シンプルな無地から華やかな柄物、木目調や石目調のものまで様々なデザインが揃っており、お部屋の雰囲気を自由に変えられる優れた内装材です。本物の木材やタイルほどの質感や重厚感はありませんが、安価で加工しやすいため、コストパフォーマンスが良いのが最大のメリットです。
家族みんながくつろぐ場所であり、家の中でも特に長く過ごす場所であるLDK。そんなLDKの一角に欠かせないのがTVコーナーです。TVコーナーの壁面は、クロス以外にもタイルやエコカラットなどの素材を組み合わせることで、お部屋の雰囲気を演出するアクセントとして活用している事例が多くあります。今回は、そんなTVコーナーの壁面デザインを、メリット・デメリットも含めてご紹介します。
豊富な色やデザインがある「クロス」。シンプルな無地から華やかな柄物、木目調や石目調のものまで様々なデザインが揃っており、お部屋の雰囲気を自由に変えられる優れた内装材です。本物の木材やタイルほどの質感や重厚感はありませんが、安価で加工しやすいため、コストパフォーマンスが良いのが最大のメリットです。
優しい色味のアクセントクロスを採用したTVコーナー。LDK全体のナチュラルな雰囲気や、印象的な間接照明と相性ばっちりです。
コンクリート調のクロスをアクセントにしたTVコーナー。ウォールナットの床や化粧梁とも相まって、クールなコーディネートでまとめています。
ヘリンボーン調のアクセントクロスが空間にメリハリをもたらします。間接照明も相まって美しい空間に。
重厚感と高級感のある「タイル」。耐久性が高く掃除がしやすいため、以前はキッチンや水まわりでよく使われる素材というイメージでしたが、近年はリビングやダイニングでもおしゃれな装飾として活躍する人気の素材です。TVコーナーの壁面の一部にアクセントとして使用することで、LDKをワンランク上のおしゃれな雰囲気にできます。ただし、壁紙より高価であるため、広い面積にタイルを張りたい場合は、予算をしっかりと考えておかなければなりません。
TVコーナー背面のタイルが重厚感を演出。勾配天井に施した木格子とも相まって、本物の質感に包まれる空間です。
大理石調のツヤのあるタイルのTVコーナー。間接照明がラグジュアリーなムードを演出します。
レンガ調タイルの風合いが美しいブルックリンスタイルのTVコーナー。開放感のある勾配天井のLDKは、ダークトーンの建具が空間を引き締めます。
タイルと同じく高級感のある「エコカラット」。湿度調整や消臭作用、有害物質を吸着してくれる効果のある素材です。玄関ホールなどでよく使われていますが、様々なデザインがあるため、お部屋の雰囲気にあわせてコーディネートできるところも魅力のひとつです。タイルと比べるとデザインの豊富さでは劣りますが、タイルよりコストをおさえつつ加工もしやすいため、近年人気が高まっています。
柔らかいグレーのエコカラットが空間を引き締めます。TVボードや棚などは設置せずに仕上げることで、上質な素材が活かされています。
2種類のエコカラットを張り合わせたTVコーナー。グレーで統一されたホテルライクなLDKの中で、高級感を演出します。
エコカラットのつくり出す細かい模様が、TVコーナーをモダンな雰囲気に格上げ。湿度調整や消臭効果でLDKをより快適な環境にしてくれます。
他にも、様々な素材を使用した事例をご紹介します。
調湿性や保温性に優れ、経年変化を楽しむことができる木材。クロスよりはコストが高く定期的なメンテナンスも必要ですが、本物の木の質感が空間全体にやわらかな雰囲気と温もりをもたらします。
ヘリンボーンの板張りを採用したTVコーナー。壁付けのTVボードとのコーディネートも相まって、ワンランク上のカッコ良さを演出。
加工しやすく初期コストも抑えられるサイディング材。タイルほどの耐久性や質感はありませんが、近年デザインも増えてきています。こちらは少し珍しい事例ですが、お気に入りの外壁材を室内にも使うことで、中と外のデザインに統一感が生まれます。
外壁にも使用しているサイディングを張り合わせたTVコーナー。モノトーンなLDKに高級感とメリハリを与えます。
日本の伝統的な工法で、土などの素材を下地に塗りあげて作る「塗り壁」。調湿性や防火性に優れ、耐久性も高い素材です。左官職人の手仕事によって味わい深いデザインに仕上げることができます。
左官職人によるヘアライン仕上げの塗り壁を採用したTVコーナー。唯一無二の豊かな表情が生まれます。
内部の空間同士を繋ぐ室内窓。デザイン性が高く、暗くなりがちな場所に設置すると、明るい部屋から光を取り込むこともできます。視覚的な奥行きも生まれるため、開放感を出したい場所に取り付けるのもおすすめです。
室内窓を採用したTVコーナーで、明るく開放的な空間に。キッチンからガラス張りのトレーニングルームまで見渡すことができます。
LDKの雰囲気を演出するアクセントとしても活用できるTVコーナー。特に長く過ごす場所だからこそ、素材やデザインだけでなく、壁掛けTVやTVボードとの相性、お部屋の雰囲気に合っているかも含めて、トータルコーディネートをよく考える必要があります。
LDKをより豊かな空間に仕上げたい方は、建築士にぜひ相談してみましょう。