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今知っておきたいGX志向型住宅 メリット・デメリットをチェック

2024.12.21
今知っておきたいGX志向型住宅 メリット・デメリットをチェック

新しく省エネ住宅の区分として創設された「GX志向型住宅」が話題になっています。これは従来省エネ住宅の基準とされてきたZEH水準を大きく超える、省エネ性に優れた住宅です。高断熱化に加え、家庭内のエネルギー消費を抑えることで環境にも家計にも優しく、住む人にとって快適な暮らしを実現するものです。現在これを推進するために補助金政策も行われているので、これからマイホームを考えている方はぜひチェックしてみましょう。

「GX志向型住宅」とは

GX志向型住宅が推進される背景

GX志向型住宅とは、「カーボンニュートラル社会」を実現するために設計された、省エネ性能が高い住宅です。その目的は、住宅からのCO2排出量を大幅に削減すること。高い省エネ性能に加え、再生可能エネルギーを利用することで環境への負荷を減らし、持続可能な社会=GX(グリーン・トランスフォーメーション)の実現を目指すものです。

ZEH基準とはどう違うのか

ZEHとGX志向型住宅の大きな違いは、その省エネ性能と、再生可能エネルギーの活用範囲にあります。ZEHは住宅のエネルギー収支をゼロにすることを目指すものですが、GX志向型住宅はさらに高い目標を掲げています。

・再生可能エネルギーを活用して全体のエネルギー収支を100%以上削減できること

・一次エネルギーの消費量を35%以上削減できること

・断熱等級6以上の性能を持つこと

これらの項目をクリアすると、GX志向型住宅として認められます。ZEH以上に環境負荷が低い住宅となることが特徴で、家庭レベルでのエネルギー自給が可能になることが期待できます。

 

GX志向型住宅と認められるためには

GX志向型住宅と認められるための3つの項目について、もう少し詳しくご説明します。

全体のエネルギー収支の100%以上の削減

GX志向型住宅では、一次エネルギー消費量が重要な評価基準となっており、再生可能エネルギーを活用した際のエネルギー消費量の基準として、エネルギー収支100%以上を掲げています。つまり、消費する以上のエネルギーを自ら創出する必要があるということです。それを実現するのが、再生可能エネルギー設備の搭載です。

GX志向型住宅では、再生可能エネルギー設備を必ず導入しなければなりません。太陽光発電や蓄電池などを利用することで、家庭で必要なエネルギーを自給自足する体制を整えることが必要なのです。こうした設備を導入することで、家庭内で使用するエネルギーの多くを、再生可能エネルギーによって自らまかなうことが可能になり、環境負荷の軽減に寄与することができます。また設備を導入することはエネルギーの安定供給や災害時の緊急対応にも有効です。環境にとってだけでなく、そこに暮らす家族にとってもメリットの大きいものです。

一次エネルギー消費量の35%以上の削減

1つめの項目では再生可能エネルギーを含む計算での基準でしたが、2つ目の項目では、再生可能エネルギーを含まずに計算した場合でも35%以上の削減率を達成する必要があるとしています。この基準は、日本全体のエネルギー効率化とCO2排出量削減を進めるために設定されたものです。家庭からのエネルギー消費量削減が、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することが期待されているのです。

断熱等級6以上の性能

GX志向型住宅に求められる「断熱性能6以上」は、省エネ住宅の基盤となる要素です。これをクリアした住宅は、住宅内で生じる温度差を最小限に抑え、家の中のどこでも快適に過ごせる暮らしを実現できます。さらに冷暖房効率の高さによってエネルギー消費量を減少させることができるので、環境負荷の軽減にもつながるのです。

GX志向型住宅に向けた補助金制度

補助金制度の背景と目的

GX志向型住宅を実現した場合、160万円の補助金を支給する制度が現在実施されています。この補助金制度は「脱炭素志向型住宅の導入支援事業(別名:子育てグリーン住宅支援事業)」として、国土交通省をはじめとした複数の省庁が推進しています。

>子育てグリーン住宅支援事業について(国土交通省)

※GX志向型住宅に対する補助金については2025年7月22日時点で予算上限に達しており受付終了となっております。

補助金制度の対象となる条件

この補助金制度では、新築住宅の場合、最大160万円の補助金を受けることができます。補助額160万円の対象となるためには、以下の条件が必要となります。

・太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備の設置、全体のエネルギー収支削減率100%以上

・一次エネルギーの消費量の削減率35%以上

・断熱性能等級6以上

この3つを満たすことが必須となるので、補助金を活用したい場合には施工会社と相談、確認をしてから計画すると良いでしょう。

GX志向住宅のメリット・デメリット

GX志向住宅にはどのようなメリット・デメリットあるのでしょうか。正しく知って、導入を検討することが大切です。

メリット

1.光熱費削減の可能性

高い断熱性能とエネルギー効率の良い設備を備え、太陽光発電システムや蓄電池を導入することで再生可能エネルギーを自家消費でき、電気代の削減が可能です。

 

2.環境にも配慮した、健康で快適な暮らしを実現

高い断熱性能や高性能な換気システムを導入することで、一年を通して室内の温度や湿度を適切に管理でき室内環境を快適に保つことが可能です。

環境負荷を極力抑えることで住む人にも環境にも優しい暮らしが可能になります。

 

3.災害に強い設計で安全性を確保

高い断熱性能や耐震性に加え、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで停電時にも電力を確保できるため、災害時の備えとしても有効です。

デメリット

1.初期コストが高くなりやすい

高性能な断熱材や省エネ性能の高い設備、太陽光発電などの再生可能エネルギーシステムの導入が求められるため、通常の住宅よりも初期コストが高くなる傾向があります。

2.再生可能エネルギーの導入

再生可能エネルギーの導入が必須となっており、太陽光発電システムの導入が一般的です。

しかし、太陽光パネルの設置には十分な日照条件や屋根のスペースが必要であり、屋根の形状や向きによっては発電効率が低くなってしまうなど、導入前に住宅の屋根が太陽光発電に適しているかを検討することも大切です。

3.住宅の立地条件による制約

住宅の立地によっては、GX志向型住宅の対象とならないことがあるため注意が必要です。

・土砂災害特別警戒区域に立地する住宅

・災害危険区域に立地する住宅

・市街化調整区域であって土砂災害警戒区域もしくは浸水想定区域に立地する住宅

・都市再生特別措置法(平成14年法律第22号)台88条第5項の規定により、当該住宅に係る届出をした者が同条第3項の規定による勧告に従わなかった旨が公表された住宅

また、住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下であることも条件となるので、注意が必要です。

 

香川県でGX志向型の注文住宅を検討するならロータリーハウスに相談を

未来志向の住宅を始めるためには、GX志向型の補助金制度を積極的に活用することがポイントです。

ロータリーハウスは現在全棟で断熱等級6以上、一次エネルギー消費量等級6以上、HEAT20G2以上を標準としており、標準仕様から大幅に変更することなくGX志向型住宅に対応できます。さらに補助金申請のサポートも行いながら、建築士がお客様一人ひとりのニーズに応じた最適な提案をしています。GX志向型の注文住宅を建てる際は、ロータリーハウスへお問い合わせください。

※GX志向型住宅に対する補助金については2025年7月22日時点で予算上限に達しており受付終了となっております。

※長期優良住宅・ZEH水準住宅の補助金に対する補助金は継続しております。詳しくはスタッフまで。

 

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