GX志向型住宅が推進される背景
GX志向型住宅とは、「カーボンニュートラル社会」を実現するために設計された、省エネ性能が高い住宅です。その目的は、住宅からのCO2排出量を大幅に削減すること。高い省エネ性能に加え、再生可能エネルギーを利用することで環境への負荷を減らし、持続可能な社会=GX(グリーン・トランスフォーメーション)の実現を目指すものです。
新しく省エネ住宅の区分として創設された「GX志向型住宅」が話題になっています。これは従来省エネ住宅の基準とされてきたZEH水準を大きく超える、省エネ性に優れた住宅です。高断熱化に加え、家庭内のエネルギー消費を抑えることで環境にも家計にも優しく、住む人にとって快適な暮らしを実現するものです。現在これを推進するために補助金政策も行われているので、これからマイホームを考えている方はぜひチェックしてみましょう。
GX志向型住宅とは、「カーボンニュートラル社会」を実現するために設計された、省エネ性能が高い住宅です。その目的は、住宅からのCO2排出量を大幅に削減すること。高い省エネ性能に加え、再生可能エネルギーを利用することで環境への負荷を減らし、持続可能な社会=GX(グリーン・トランスフォーメーション)の実現を目指すものです。
ZEHとGX志向型住宅の大きな違いは、その省エネ性能と、再生可能エネルギーの活用範囲にあります。ZEHは住宅のエネルギー収支をゼロにすることを目指すものですが、GX志向型住宅はさらに高い目標を掲げています。
・再生可能エネルギーを活用して全体のエネルギー収支を100%以上削減できること
・一次エネルギーの消費量を35%以上削減できること
・断熱等級6以上の性能を持つこと
これらの項目をクリアすると、GX志向型住宅として認められます。ZEH以上に環境負荷が低い住宅となることが特徴で、家庭レベルでのエネルギー自給が可能になることが期待できます。
GX志向型住宅と認められるための3つの項目について、もう少し詳しくご説明します。
GX志向型住宅では、一次エネルギー消費量が重要な評価基準となっており、再生可能エネルギーを活用した際のエネルギー消費量の基準として、エネルギー収支100%以上を掲げています。つまり、消費する以上のエネルギーを自ら創出する必要があるということです。それを実現するのが、再生可能エネルギー設備の搭載です。
GX志向型住宅では、再生可能エネルギー設備を必ず導入しなければなりません。太陽光発電や蓄電池などを利用することで、家庭で必要なエネルギーを自給自足する体制を整えることが必要なのです。こうした設備を導入することで、家庭内で使用するエネルギーの多くを、再生可能エネルギーによって自らまかなうことが可能になり、環境負荷の軽減に寄与することができます。また設備を導入することはエネルギーの安定供給や災害時の緊急対応にも有効です。環境にとってだけでなく、そこに暮らす家族にとってもメリットの大きいものです。
1つめの項目では再生可能エネルギーを含む計算での基準でしたが、2つ目の項目では、再生可能エネルギーを含まずに計算した場合でも35%以上の削減率を達成する必要があるとしています。この基準は、日本全体のエネルギー効率化とCO2排出量削減を進めるために設定されたものです。家庭からのエネルギー消費量削減が、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することが期待されているのです。
GX志向型住宅に求められる「断熱性能6以上」は、省エネ住宅の基盤となる要素です。これをクリアした住宅は、住宅内で生じる温度差を最小限に抑え、家の中のどこでも快適に過ごせる暮らしを実現できます。さらに冷暖房効率の高さによってエネルギー消費量を減少させることができるので、環境負荷の軽減にもつながるのです。
GX志向型住宅を実現した場合、160万円の補助金を支給する制度が現在実施されています。この補助金制度は「脱炭素志向型住宅の導入支援事業(別名:子育てグリーン住宅支援事業)」として、国土交通省をはじめとした複数の省庁が推進しています。
この補助金制度では、新築住宅の場合、最大160万円の補助金を受けることができます。補助額160万円の対象となるためには、以下の条件が必要となります。
・太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備の設置、全体のエネルギー収支削減率100%以上
・一次エネルギーの消費量の削減率35%以上
・断熱性能等級6以上
この3つを満たすことが必須となるので、補助金を活用したい場合には施工会社と相談、確認をしてから計画すると良いでしょう。
未来志向の住宅を始めるためには、GX志向型の補助金制度を積極的に活用することがポイントです。ロータリーハウスは現在全棟で断熱等級6以上、一次エネルギー対策等級6以上、HEAT20G2以上を標準としており、標準仕様から大幅に変更することなくGX志向型住宅に対応できます。さらに補助金申請のサポートも行いながら、建築士がお客様一人ひとりのニーズに応じた最適な提案をしています。GX志向型の注文住宅を建てる際は、ロータリーハウスへお問い合わせください。
性能や仕様もこちらでチェックできます。