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家づくり

テレビ周りの収納、すっきりおしゃれに見せるには?

2025.09.27
テレビ周りの収納、すっきりおしゃれに見せるには?

リビングのインテリアで多くの場合ポイントになるのは、テレビ周りの収納やデザインです。家族がソファにかけてお喋りなどを楽しむ場であることを考えると、すっきりと片付いていたり、おしゃれに整えられていたりすることがとても大切です。注文住宅においてはテレビ周りの収納として壁付けのテレビボードが人気ですが、もちろん他の形を採用する方もいらっしゃいます。今回はそれぞれのメリットを見つつ様々な事例をご紹介しますので、ぜひお家づくりの参考にしてみてください。

テレビ周りの収納には何を入れる?

収納を設けるときに大切なのは、何を入れるのかを把握した上で決めることです。家族ごとにライフスタイルが異なるため、自分たちだったら何を入れるのが効率的なのか、そのためにどのくらいの容量が必要なのかを考えながら収納のスタイルを選択しましょう。

以下に一般的によく収納されているものをご紹介します。

 

・AV機器(レコーダー/ゲーム機/ゲームソフト/リモコン 等)

・スマートフォン等周辺機器(充電ケーブル/モデム/ルーター/バッテリー 等)

・日用品(文房具/ウエットティッシュ/掃除用品 等)

・書類(学校の書類/郵便物/説明書 等)

・子ども用品(おむつ/おもちゃ 等)

 

テレビ周りは手の届きやすい場所にあるため、頻繁に使う物を収納するのに適しています。収納したい物の種類が多い場合は、引き出しや整理ボックスを活用することも検討しておくと良いでしょう。

それでは、以下よりテレビ周りで採用される収納をご紹介していきます。

置き型のテレビボード

注文住宅の場合でも、置き型のテレビボードを選択する方もいます。置き型のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

・種類が豊富にある

置き型のテレビボードは、家具店で多く取り扱われているため、サイズはもちろんのこと、好みのデザインを見つけることができます。テイストにこだわりを持っていたり、他とちがう個性的なデザインを取り入れたりしたい場合には、置き型のテレビボードを検討してみると良いでしょう。

・模様替えを気軽に行える

置き型の場合は施工を行う必要はないので、自分たちで気軽に模様替えを行えます。そのときの好みやライフスタイルに合わせてインテリアを楽しみたい人にはおすすめです。

・家づくりの予算を抑えられる

施工が必要ないため、予算を抑えることができます。壁付けにこだわりがない場合は検討してみると良いかもしれません。

 

ブルックリンスタイルにこだわったお家に合わせてテレビボードも選択されています。

 

ナチュラルな空間に似合う、シンプルながらも個性的なデザインのテレビボード。

 

 

壁付けのテレビボード

壁付けのテレビボードを自分の好みで選択できるのは、注文住宅ならではです。壁付けのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

・置き型に比べて見た目がすっきりとしている

壁付けの場合は脚が必要ないため、横のラインが強調されてシャープな印象を与えます。あらかじめ床や化粧梁、カウンターなどと色を合わせて設置できるため、全体に統一感を出せることも要因のひとつです。

・空間が広く見える

空間を広く見せるコツとして、「見える床の面積を広くする」ということがあります。壁付けの場合は浮かせることで床が広く見えるので、ゆとりのある空間を演出することが可能です。

・普段のお掃除が楽にできる

家具の下や裏側は埃がたまりやすく、お掃除するにも手間がかかってしまいます。壁付けなら掃除機もお掃除ロボットも通りやすいため、清潔な状態を保ちやすくなります。

メーカー品か造作か

壁付けのテレビボードでも、既成のものを取り付けるか、オリジナルで造作するかの二つの場合があります。メーカー品は大量生産の物なので機能性や施工のしやすさが重視されています。そのため使い勝手は確保しながら、費用を抑えることができます。一方で造作はサイズや素材など、好みに合わせて作ることができますが、費用は高くなります。また理想通りに仕上げるためには施工業者と丁寧に打ち合わせを行う必要があります。どちらも違った魅力があるので、ご自身の計画に合わせて検討してみてください。

 

【メーカー品の事例】

 

メーカー品であっても、ありきたりなデザインになるというわけではありません。背面の壁や間接照明によって個性のあるおしゃれな空間に演出することができます。

 

【造作の事例】

 

設置する壁面のサイズにぴったりと合うオリジナルのテレビボード。照明を仕込んだり、色を自由に選んだりと様々に楽しめます。

 

 

埋め込み収納

実際に選択されることは少なめですが、埋め込み収納が選択される場合もあります。埋め込み収納のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

・壁付けよりもさらにすっきりと見せられる

埋め込みにすることで壁面を限りなくフラットに近くすることができます。凹凸が少ない空間はミニマルで洗練された印象を与えます。

・最低限の収納スペースを確保できる

テレビボードと比べると収納スペースは小さくなりやすいですが、レコーダーなど最低限のものは収納できるため、ある程度使い勝手を良くすることができます。

・空間を広く使える

テレビボードのように大きな出っ張りにならないので、空間を広く使うことができます。小さなお子様がいるご家庭の場合は、ぶつかる物が減るため特に安心感があります。

 

 

すっきりと見える埋め込み収納ですが、レコーダーを操作するなど必要な場合はすぐ手が届きます。

テレビのある壁面を完全にフラットにしたい場合は?

テレビボードなどの収納を全く設けず、すっきりと生活感のないデザインに仕上げる事例もあります。そのような場合、テレビとつなぐAV機器の収納をどうするかが問題になります。もちろんライフスタイルによっては必要ないというご家庭もありますが、設計の工夫によって目立たない場所に収納スペースを設けることもできます。

こちらの事例は、テレビの左手の収納にAV機器を収納できるようになっています。壁の内部に配線用のトンネルを作ることで、テレビ周辺を完全にすっきりとさせながらも不便さを感じることなく使えるようになっています。

テレビ周りのデザイン・収納にこだわりたいなら建築士にご相談を

リビングで過ごす際に最も目に入るテレビ周りは、こだわりたいという思いを持つ方も多い場所です。収納の計画をあらかじめ考えておくことで生活感を抑えることができ、デザインの面でも思う存分楽しむことができます。理想とする使い方、過ごし方、雰囲気などがあれば、ぜひ建築士に相談してみてください。家族にとってのベストな形をご提案いたします。

 

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