アイランドキッチンは、その名の通り「島」のようにレイアウトされたキッチンのこと。壁に接している部分が全く無いため、左右どちらからでもキッチンに入ることができ、ぐるりと回ることができるのが特徴です。また、リビングと対面になっているということも特徴のひとつです。
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憧れのアイランドキッチン、そのメリットやデメリットは?
注文住宅を建てるなら、賃貸や建売ではなかなか無いようなデザインや設備を取り入れたいと思うもの。アイランドキッチンもその中のひとつではないでしょうか。今回の記事では、そのおしゃれさから憧れる人も多いアイランドキッチンのメリット・デメリットをご説明します。事例も合わせてご紹介するので、お家のイメージづくりにぜひ役立ててください。
目次
1 アイランドキッチンとは 2 アイランドキッチンのメリット おしゃれな仕上がりになる コミュニケーションがとりやすい 家事効率がアップする 複数人での料理に適している 3 アイランドキッチンのデメリット 通路確保のためのスペースが必要 キッチンが丸見えになる 匂いや汚れが広がりやすい 壁面を活用できない 4 アイランドキッチンの施工事例 ダークカラーがクールなアイランドキッチン おしゃれなステンレスのアイランドキッチン タイル張りでカフェ風に仕上げたアイランドキッチン テーブル・カウンター一体型のアイランドキッチン 5 アイランドキッチンを採用するなら建築士に相談をアイランドキッチンとは
アイランドキッチンのメリット
おしゃれな仕上がりになる
アイランドキッチンは周囲に遮るものがないため、非常に開放的です。そのことからLDKと一体感のある印象になるため、全体の統一性も出やすくスタイリッシュに仕上がります。壁付けでないことからカウンターのデザインもより自由度が高くなるため、無駄の無いミニマルなデザインから、憧れのカフェのようなデザインまで幅広く実現できます。
コミュニケーションがとりやすい
アイランドキッチンは対面式なので、リビングにいる家族とのコミュニケーションも円滑になります。お料理中でも繋がりがあることで孤独感がなく、楽しみながら作業を行えます。また家族だけでなく、来客にお料理を振る舞うのが好きという人にとっても嬉しい点です。
家事効率がアップする
ぐるりと周囲を回れるアイランドキッチンは、複数の家事を同時にこなすのにも適しています。左右どちらからも出入りができるので、例えばキッチンからランドリールームへ洗濯に、キッチンから玄関へ掃き掃除に、などの動きを最短距離で行うことができます。こうした動きを事前に想定して間取りを考えれば、より使いやすくなるでしょう。
複数人での料理に適している
左右どちらからも出入りできるアイランドキッチンは、人の動きの制限が少ないため、複数人で行き来する際もスムーズに動くことができます。また調理や配膳の補助を多方向からできるため、食事の準備を整える際に家族で協力するという習慣づくりにも役立ちます。
アイランドキッチンのデメリット
通路確保のためのスペースが必要
アイランドキッチンは壁付けではなく四方が通路となります。同じ対面キッチンでも左右どちらかが壁付けのペニンシュラキッチンと比べると余分にスペースが必要です。少しの違いにも思えますが、LDKの限られたスペースを利用することになるため、リビングとのバランスを考えてアイランドキッチンが適切かを判断しましょう。
キッチンが丸見えになる
開放的というメリットがある一方で、よく見えるということが逆にデメリットともなります。キッチンは物が多く生活感が出やすい場所でもあるので、きれいな状態を保つために事前の収納計画や丁寧にお手入れする必要があることを考えておかなければなりません。丸見えを防ぐために、フルフラットではなくカウンターを付けるデザインにすることもひとつの選択肢です。
匂いや汚れが広がりやすい
壁に面していないことで料理中の匂いが止まることなく広がりやすいというデメリットがあります。また油分、水分の飛び散りも問題になりやすいポイントです。汚れの対策のために、コンロ前にパネルを設けておくということも可能なので、キッチンのデザインを考える際、一緒に検討してみましょう。
壁面を活用できない
コンロの横に壁のあるキッチンの場合によく見られるのが、マグネットを活用し頻繁に使うキッチン用品の定位置とする使い方です。アイランドキッチンの場合はこうした使い方ができないので、不便に感じる人もいるかもしれません。キッチンに立つ際の動きをイメージし、自分に合っているかをよく検討しましょう。
アイランドキッチンの施工事例
ダークカラーがクールなアイランドキッチン
こちらはカウンターのないフルフラットタイプにアイランドキッチンです。隠す場所のないキッチンですが、カップボードのタイルや統一感のあるキッチン家電など、見せることにこだわりを感じられ、スタイリッシュなデザインが活かされています。テーブルは横並びの配置で配膳がしやすいのがポイントです。
おしゃれなステンレスのアイランドキッチン
こちらもフルフラットタイプのアイランドキッチンです。ステンレス素材はおしゃれな飲食店を彷彿とさせ、ナチュラルな素材や色合いとの組み合わせることでその硬質さがより引き立っています。コンロ前には透明のパネルを設けており、すっきりとした印象は保ちつつ汚れ対策もしっかり考えられています。
タイル張りでカフェ風に仕上げたアイランドキッチン
こちらはカウンターを設け、手元が見えないようにしたアイランドキッチンです。生活感を見せないシンプルさと、タイルや飾り棚で彩ったことでダイニングはカフェのような雰囲気に仕上がりました。左右から隣り合う部屋にアクセスできるので家事効率も上がり、忙しい時間帯もスムーズに動くことができます。
テーブル・カウンター一体型のアイランドキッチン
こちらはテーブルとキッチン前のカウンターが一体となったアイランドキッチンです。造作のため、イメージと相違が最小限かつ、全体に統一感が出てスタイリッシュに仕上がります。コンロ側は収納・土間・玄関へと繋がるドアに近くなっており、アイランドキッチンの特長と間取りが上手くかみ合っています。
アイランドキッチンを採用するなら建築士に相談を
おしゃれで様々なメリットがあるアイランドキッチン。スペースが必要などのデメリットもあるので、リビングとのバランスや自分たちの習慣に合っているかをよく考える必要もあります。アイランドキッチンで理想の暮らしを叶えるなら、建築士にぜひ相談してみましょう。