スタディコーナーとは、勉強や仕事などをするためのカウンタースペースです。個室として造る書斎などとはちがい、オープンな空間に設けられることが特徴です。場所は様々ですが、リビングやキッチンの隣など家族とのつながりを重視した間取りの事例が多く見られます。家族が共有して使えるので家事や読書、趣味にも活用することができます。
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LDKにスタディコーナーを設けるメリット・デメリットは?事例もご紹介
注文住宅では、「LDKにスタディコーナーを設ける」というプランが多く見られます。あらかじめ備えられたスタディコーナーは統一感があり、デザイン面でも魅力的に感じられます。しかし、お家づくりをする上では、自分たちにとって本当に必要かどうかを見極める必要があります。この記事では、LDKにスタディコーナーを設けるメリット・デメリットについてご説明します。家族にとって心地良く過ごせるお家の実現のために、ぜひご参考ください。
目次
1 スタディコーナーとは 2 「LDKのスタディコーナー」のメリット 3 「LDKのスタディコーナー」のデメリット 4 使いやすいスタディコーナーのポイント 5 「LDKのスタディコーナー」の事例 広く開放的なスタディコーナー キッチン前のスタディコーナー リビング階段横のスタディコーナー 畳に設けたスタディコーナー 6 LDKのスタディコーナーを検討するなら建築士にご相談をスタディコーナーとは
「LDKのスタディコーナー」のメリット
お子様の勉強を見守れる
昨今はリビング学習を取り入れる家庭が多くあります。もちろんダイニングテーブルを使うことも可能ですが、専用の場所を設けておくことで勉強に集中する習慣を作りやすくなります。また、分からないことがあったら家族に聞くなど学習を通してのコミュニケーションも生まれ、お子様の学習への取り組み方を理解するきっかけにもつながるでしょう。
様々な用途に使うことができる
家族が気軽に共用できる場所にあることで、お子様の勉強以外にも様々に活用することができます。パソコン用に環境を整えておけば仕事にも使え、他にも書類整理などの家事、読書やハンドメイドといった趣味にもぴったりです。さらに、使う用途が限定されないスペースは、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応でき、長く役に立ってくれるでしょう。
個室に比べてコストを抑えられる
他の空間の一角を利用して設けるスタディコーナーは、個室に比べてコストがかかりません。個室の書斎にした場合には小さくても2~3帖のスペースが必要となります。場合によっては他のスペースを圧迫してしまうことも考えられ、そうすると全体での満足度が下がってしまう懸念があります。予算やスペースの問題が気になる場合は、ぜひスタディコーナーを検討してみてください。
「LDKのスタディコーナー」のデメリット
LDK内のスペースを確保する必要がある
家族がそろってくつろぐ空間であるLDKにスタディコーナーを設けると、プランによっては圧迫感を感じるかもしれません。また、スタディコーナーには多くの場合椅子を置くので、そのためのスペースも空けておく必要があります。対策としては、くつろぐためのソファからは見えにくい場所に設置する、人が頻繁に通る動線上を避けて設置するといったことがあります。実際の生活をよくイメージして間取りを考えましょう。
活用しきれない可能性がある
せっかく作ったけどあまり使わない、という体験談を目にしたこともあるのではないでしょうか。これは必要性の問題だけではなく、集中しにくい、収納が足りないといった使いにくさが、使わないことにつながってしまう場合もあります。スタディコーナーを検討する際はなんとなく設けるのではなく、どのように使えれば快適かを考えて設計するのが理想的です。
家族の過ごし方に影響する
コミュニケーションのしやすさが魅力のスタディコーナーですが、それが集中しにくさにつながってしまうこともあります。テレビの音や話し声、生活音は家族が協力して配慮する必要が出てきます。ただ、空間を共有しながらもゆるく区切る設計は可能です。家族の協力とともに、設計の工夫も合わせて考えると良いでしょう。
使いやすいスタディコーナーのポイント
スタディコーナーを活用するためには、使いやすさが何よりも大切です。スタディコーナーで何をするか、何を置くか、そのために何が必要かをあらかじめ把握しておきましょう。
コンセントやネット環境
スタディコーナーでパソコンを使う場合、忘れず設置しなければいけません。パソコン周辺機器を使用することも考え、十分なコンセントを用意しておくことをお勧めします。
収納スペース
スタディコーナーで勉強する場合、テキストなどを収納しておく場所が傍にあると手間が少なく、勉強へのハードルも下がります。収納が別にあることでカウンターを広く使えるというメリットもあるので、ぜひ検討してみてください。
照明
照明はあとから置き型の物を置くこともできますが、あらかじめ取り付けておくとカウンターを広く使えて、見た目もスッキリします。文字を読んだり作業したりしやすいような色・明るさの照明を選んで環境を整えましょう。
「LDKのスタディコーナー」の事例
広く開放的なスタディコーナー

こちらの事例では、リビング内に広いスタディスペースを確保しています。お子様二人で並んで使うことが想定されており、学習する習慣をそろって身に付けることができます。収納もたっぷり用意してあるので、学習用のテキストなどのほか、リビングで使う細々とした文房具や書類も片付けられます。
キッチン前のスタディコーナー

こちらはキッチン前のスペースを活用してスタディコーナーを設けています。壁で囲まれていることで他のことに気を取られにくく、集中しやすい特長があります。またキッチンが近いことで、お子様の宿題を見守りながらでも食事の準備をしやすく、双方にとって安心感のある設計です。
リビング階段横のスタディコーナー

こちらはリビング階段の横のスペースを活用したスタディコーナーです。囲まれた空間で集中しやすく収納棚もしっかり設けられているので、いずれ自室での勉強に移行するお子様にとっては、自立心を育みながら学習習慣を身に付けるのにぴったりの場所となります。もちろん仕事にも適しているので、ライフスタイルの変化に合わせて長く活用できます。
畳に設けたスタディコーナー

こちらの事例のように、畳コーナーにスタディコーナーを設ける場合もあります。畳コーナーはお子様用のスペースとして人気ですが、そこにカウンターがあることで読書やお絵描き、工作もでき、幼いうちから机に向かい何かに取り組むことに自然に親しむことができます。畳はリラックスしやすいので、のびのびと学習習慣を育むことができるのも魅力です。
LDKのスタディコーナーを検討するなら建築士にご相談を
「採り入れて良かった!」と思えるスタディコーナーを実現するためには、ただカウンターを設けるのではなく、どのようにすれば家族が快適に使えるかを考えておくことが重要です。建築士に事前に使い方のイメージを伝えておくことで、場所は適切か、収納は十分か、目的に合っているかなど総合的に考えて形づくることができます。スタディコーナーが気になっている方は、まずは気軽に相談してみてくださいね。
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